瀬戸内ナビゲーターの森さくらです。
日本で作られている手袋の9割が、東かがわ市で作られていること、ご存知ですか?
香川県の一番東の端にある東かがわ市。
この地での手袋作りの歴史は130年。それからずっと日本一の手袋出荷数を誇っていましたが、最近は海外の工場を中心に工賃の安い国で作られるようになり、それまで磨いてきた職人たちの技術が必要とされなくなりつつありました。
そんな中でも、今回お伺いした「江本手袋」では、創業1939年から変わらず、今も、職人さんの手で手袋を作り続けています。

(工房には、色鮮やかな手袋用の生地が並んでいます)
時代の変化で手袋の依頼が減りかかった時を乗り越え、もう一度、この地域で手袋職人を守り育てて、誇りを持った文化として受けついていくために、新しいブランドを始めることになりました。
それが「佩(はく)」です。
江本手袋の工房で、手袋を作るところを見せていただきました。
手袋を作り続けて50年になる職人さんの作業は、こだわりがあるのに丁寧で、見惚れてしまうほどでした。

手袋の形に切り出された布を、スイスイと迷うことなく縫い進めていく手元は、優しい作業にもかかわらず安定感と力強さすら感じるほどでした。

15分もかからないうちに、手袋が一つ完成。
「こんなの早いうちに入らないわよ」と笑う職人さんの笑顔が、日々手袋つくりを積み重ねてきた安心感を、この「江本手袋」にもたらしているように感じました。
「佩」ブランドは、国産の生地を使い、すべて職人さんの手作業で作られている新ブランドです。25色の色を眺めながら、自分に似合う色を考えているだけでワクワクします。

(手袋の生地にあわせて糸もカラフルに並んでいます)
最近、お買い物をするだけではなく、工房見学や手袋づくり体験の受け入れを始めました。
私も「佩リストマフラーコース」を体験させてもらいました。
好きな生地を選び、ミシンの使い方を教えてもらい、トコトコと縫って行きます。
「ミシンの針は自分の体の中心において、両足で優しくペダルを踏みます。」
優しくかけてくれる言葉を素直に聞いて、ゆっくりゆっくり進めていきます。

(真剣にリストマフラーを作ります。丁寧に少しずつならしながら教えてくれます)
嬉しいことに・・・シンプルであったかいリストマフラーが、無事に完成しました。
自分だけのオリジナルのリストマフラーは、作った日から私の手首をぬくぬくと温めてくれています。
佩リストマフラーコース 4時間 5,000円
(作ったリストマフラーは、持って帰れます。)

(手首を温めるのは大事です♬ スマホも使えるから便利です!)
今年の冬、手元をあたためる手袋やリストマフラー、東かがわの職人さんが一つ一つ丁寧に作ったものを、手にしてみませんか?
そして、また旅ができるようになったら、自分だけの手袋やリストマフラーを作りに、一緒に東かがわ市を旅しましょう♪
江本手袋株式会社
住 所 :香川県東かがわ市引田2724
電 話 :0879‐33‐3165
公式HP:https://www.emoto-tebukuro.jp/
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